飽くまで自戒です。

西村博之氏の信条に対しては如何なる感情も持ちません。しかし、わたくし(あるいはわたくしたち)もひろゆき氏を模倣した、悪しき修辞を模倣して居ないか、反省しなければなりません。

「それって、違っていますよね?」

「それって、あなたの感想ですよね?」

「頭悪いって、ことですよね?」

語尾が必ず「~ですよね?」、「~ますよね?」になるのが西村博之氏の特徴であり、当該の語尾を「殺し文句」として用いることで「返す言葉」を喪わせて「論破」とやらを演出しているだけなのです。当該のレトリックを操ることで導出した「論破」とやらが如何わしさ極まりない代物であることを、そろそろ、わたくしたちは気付くべきなのです。

しかもそのレトリックを、わたくしたちは猿真似しているのです。その証拠に「論破」なるものが持て囃され、日常の会話においてすら「ですよね?」、「ますよね?」が多用されています。

曰く、「頭が悪い」、「バカ」、「無能」、「嘘をつくの、止めてもらえます?」、エトセトラ。「不悪口戒」という戒律があります。乱暴な言葉を使用してはならない、という戒めです(他者の悪口を言ってはならないという意味もあります)。西村氏のレトリックは、この「悪口」を濫用する上で成立しているのです。

西村博之氏を時代の寵児、オピニオンリーダーに祀り上げた特定の人々、マスコミ、出版社が存在します。どのようにお考えなのでしょうか。

繰り返しますが、西村博之氏個人に対して如何なる意見も感情も持ち合わせていません。飽くまで自戒です。

#ですよねますよね