#15. 形態・語彙体系【解答】
[219] 4
問題解説
4は動作の継続を表している。他は結果の状態を表している。
[220] 問1 1 問2 3 問3 4
問題解説
問1 混種語とは、和語・漢語・外来語のうち、互いに異なる語種に属する二つ以上の要素が結合して出来ている語のこと。
問2 1、2はオランダ語起源。メリケンはAmericanから転じたもの。メリケン粉。
問3 4は近代中国語の音による語で「餃子、面子(メンツ)」などは外来語とされている。
[221] 5
問題解説
1.~4. までは、後者は前者に包摂される関係にあるが、5. の「タイヤ」は「自動車」の一部分である。
[222] 問1) (1) 4 (2) 3 問2) 3 問3) 5
問題解説
問3) 「神」は「神々」といえる。
[223] 問1) (1) 3 (2) 5 問2) 2
問題解説
問1) 文脈から歴史的、通時的な見地ということから。
問2) 2は「nanaka>nanuka, nanoka」のように揃っている音を変えた例。異化という。
[224] 5
問題解説
5以外は[自動詞:-u/他動詞:-eru] 。5のみ[自動詞:-u/他動詞:-areru] 。
[225] 2
問題解説
2は転音のみ。他は転音+連濁となっている。
[226] 4
問題解説
4 は後ろの動詞(「切る」)が本義を残していない。
[227] 4
問題解説
名詞+動詞の複合名詞。1~3 は「名詞を動詞」から。4 は「動詞の動作を行って名詞になる」という成り立ち。
[228] 5
問題解説
5は動詞にならない。他は動詞の形態がある。
[229] 3
問題解説
3は軟口蓋破裂音で閉鎖を伴う。他は摩擦音で閉鎖がない。
[230] 問1) 2 問2) 4
問題解説
問1)連濁とは同化現象であるが、異化現象とはこれとは逆に、同じ特徴の音が近接するのを嫌う現象のこと。
問2)ライマンの法則:後部要素がすでに濁音を含んでいる複合語では連濁は起こらない。
[231] 問1) 4 問2) 2
問題解説
問1) オルゴールだけがオランダ語からの借用。他は,ポルトガル語からの借用。
問2) 「AをBすること」で前項が対象を表す。他は「AがBすること」で前項が主体を表す。
[232] 問1) 2 問2) 3 問3) 4
問題解説
問1) 2. のみ、ナ形容詞+名詞⇒名詞。他は、動詞+名詞⇒名詞。
問2) 3. は「親の性質を持つ心」。他は欲求、願望を表す心。
問3) 4. のみ、ナ形容詞+動詞⇒名詞。他は、動詞+動詞⇒名詞。
[233] 問1) 3 問2) 2 問3) 4 問4) 1
問題解説
問3)語の構成の特徴として、「子/ども/っぽい」のように接尾辞が二つ以上接続することがある。「汗/汗ばむ」のようにアクセント位置が、語の結合によって変わることもある。
問4) 1. のみ「1敗-pai/2敗-hai/3敗-pai/…」のタイプ。
[234] 問1) 1 問2) 3 問3) 3
問題解説
問1) 粉、子の同音衝突を避けるため、粉はコナ、子はコドモと形が変わったと考えられる。
問2) 民間語源、民族語源、語源俗解ともいう。
[235] (1) 3 (2) 2 (3) 3
問題解説
(1) 3 の「早」はスピードの早さを表しているのに対し、他は時間の早さを表している。
(2) 2 以外は女房詞に由来するものであるが、2 は「かゆ」に接辞「お」のついた美化語である。女房詞とは、室町初期ごろから宮中の女官の間で発生し、後に上品な語として一般に普及した言葉のことである。
(3) 3の「バテる」のみ和語。1 は「アジテーションする」、2 は「サボタージュする」、4 は「トラブルになる」からできた「外来語+和語」の混種語である。
[236] 問1 3 問2 2 問3 4
問題解説
問1 基本語彙は、客観的かつ帰納的な語彙リストといえる。
問2 基礎語彙は、主観的かつ演繹的な語彙リストといえる。
問3 日本語は、欧米語に比べるとカバー率が低く、たくさんの語彙を覚えなければならないという傾向を持つ。なお、「異なり語数」では漢語の割合が最も高くなる。
[237] 2
問題解説
岩国哲人議員の「日本国号に関する」質問趣意書に対する平成21年6月30日付政府答弁で、「にっぽん」又は「にほん」という読み方については、「いずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はないと考えている。」とされている。
[238] 問1) 2 問2) 4 問3) 1 問4) 3 問5) 4
問題解説
問1)「非常に貴重で無駄にしてはいけない」という特質が「時間」「金銭」の両方に備わっている。
問2)「稼ぐ」の対象となるのは本来「金銭」である。「時・時間」と「稼ぐ」が共起した背景には、「時・時間」と「金銭」の類似性に着目したものと考えられる。
問3)「言葉」は「口」から発せられる。その「隣接性」に着目したものである。
問4)1「提喩」(上位語・下位語)。2「隠喩」(類似性)。3「換喩」(隣接性)。 4「直喩」。
問5)4は「筋肉がこわばって、足が棒のように硬くなっている」ことを表したもの。
[239] 1
問題解説
上位語‐下位語の関係。
- は、ペットの全てが犬に含まれるわけではない。
[240] 5
問題解説
5は「書く」動作によって生じたものを後に残す。他は動作をする余地が残っている。
[241] 3
問題解説
3は「着いた順番」修飾・被修飾関係 他は「~に着く」で,後項が到達点を示す。
[242] 問1) 1 問2) 4 問3) 4
問題解説
問1) 「枝」は「木」の一部ではあるが,語義としての上位語・下位語の関係にはない。
問2) 「きつねそば」は「そば」の一種類。他の選択肢は上位語・下位語の関係がない。
問3) 1は比喩的な用法の「天気」。2,3は上位語としての「天気」。4は「晴天」の意。
[243] 3
問題解説
3は「切断する」の意味がある。他は「最後までやり通した」という行為の完遂を表す。
[244] 2
問題解説
- 「追試験」のみ「1+2」 他は「2+1」
[245] 3
問題解説
3のみ「最適な/の」の両方の用法あり。他は名詞(~の)
[246] 2
問題解説
- 職に就く(統語) 2. 勉めて学ぶ(修飾) 3. 交わりを絶つ 4. 罪を犯す 5. 郷里を離れる
[247] 5
問題解説
ATM=automated teller machine, PDF=portable document format, HDD=hard disk drive, MVP=most valuable player
それぞれの頭文字からの略語。FAXはfacsimileから。
[248] 問1) 1 問2) 2 問3) 4 問4) 4
問題解説
問2) 寒い(イ形容詞)→寒がる(動詞)となる。
問3) 「辞」とは元々単独で使われることはない。
問4) 「おひれ」→「尾ひれ」であり、この「尾」は接頭辞ではない。
[249] 4
問題解説
全て並列構造の語。構成している二字の関係が4は対義関係で他は類義関係である。
[250] 2
問題解説
- 「大気圏」は「大気+圏」。他は,「大+名詞」と接頭辞がついたもの。
[251] 問1) 3 問2) 2 問3) 2 問4) 3
問題解説
問1) 1は原義の足。2は「来ること」,4は「交通,移動」の意で隣接性に基づくメトニミー。
問2) 「聞くこと」と「耳(聞く部位)」の隣接性に基づく。他はメタファー。
問3) 包摂関係以外に,上位語・下位語の関係でも同様の趣旨。
問4) この「腕」は「技量」「能力」。特に「腕,手」を使ってする作業の技量。隣接性に基づく。
[252] 3
問題解説
- 「広く報せる」の意味で前項が後項を修飾。他は「述語と目的語」の統語関係。
[253] 2
問題解説
- は謙譲語Ⅱ。他は謙譲語Ⅰ。
[254] 1
問題解説
- 「男女+比」。
- 投資と融資,3. 出国と入国,4. 預金と貯金,5. 鉱業と工業
[255] 5
問題解説
5 のみ連濁。他は転音。
[256] 2
問題解説
2 は家族には使わない。
[257] 3
問題解説
3 は「AノBヲスル(店の番をする)」。他は,「BヲAスル」のパターン。
[258] 1
問題解説
全て「…ヲ…スル」の形だが,1 は「目的語+他動詞」ではなく,「場所+移動動詞」。
[259] 1
問題解説
1は「山に登る」で「(後項)ニ(前項)スル」。他は「(後項)ガ(前項)スル」。
[260] 1
問題解説
1は「農作+物」(のうさくぶつ)。他は「絹+織物」など「1+2」。
[261] 4
問題解説
4は音韻添加。他は連濁。
[262] 5
問題解説
5は「効用+薬」。他は「作り方+薬」、「服用方法+薬」
[263] 4
問題解説
4が連声の例。他は連濁(1,2,3)や音韻変化(1,5)
[264] 問1) 3 問2) 2 問3) 1
問題解説
問1)中心語彙に対して周縁語彙。基幹語彙は、ある語集団の基幹部として存在する語彙。基準語彙は、標準社会人として必要な語彙。
問2)
基礎語彙=主観的・演繹的・人為的
基本語彙=客観的・帰納的・統計的
問3)基本語上位(1,000語)のカバー率は、英語約80%、中国語と朝鮮語約73%、日本語訳60%といわれ、日本語は基本度が低い。なお、漢語は「異なり語数」で最も割合が高く、和語は「延べ語数」で最も割合が高い。
[265] 3
問題解説
3のみ one-two punchという英語をそのままカタカナ表記したもので、他は和製英語。
[266] 1
問題解説
1のみ「2文字+1文字」の複合語。他は「1文字+2文字」の複合語。
[267] 1
問題解説
1は、V(動詞)した結果がN(名詞)となる。他は、NがVする。