#066. 量子コンピューター、量子暗号を語れない

物理の量子力学というと、「シュレーディンガーの猫」という思考実験をなによりもまず思い出します。長くなるので割愛しますが、「装置の中の猫の生死は装置を開けてみないと分からない」というものです。これが「重ね合わせ」につながります。

量子暗号では、(a)データを暗号化して送信するボブ、(b)受信して復号するアリス、(c)盗聴して解読を試みるアダムがいるうち、アダムが「重ね合わせ」を開けると、当該行為をアリスに感づかれてしまいます。この場合、ボブはアリスへデータを再送することになります。量子暗号は、日本では東芝が実現し、中国では国家プロジェクトの墨子号で実験中です。

量子コンピューターは、さまざまな実現方式があるそうです。

量子コンピューターが実現した場合、よく言われることが二つあります。

(1)スーパーコンピューターは無用の長物化する(性能を競っても仕方がない)。

(2)暗号通貨は絶滅する(15分に一度、暗号化し直すから機密性を保つことができているのだが、この暗号化を15分以内に解読できてしまう)。

さて投稿者が思う懸念とは、いったい何でしょうか。