#10. 言語教育法・実技(実習)【解答】

[92] (1) ① b  ② d (2) ① c  ② a  ③ e

[93] 1)b 2)g 3)e 4)d 5)c 6)a 7)f

問題解説
1) 「後光効果」ともいう。例えば、きれいな字の答案には高い得点を与えるような現象。
4) 「会話」が上手な学習者は「作文」も上手であろうと考えて採点してしまうような現象。
5) 6年間英語を勉強してきた自分から見ると、1年間でこの日本語はうまいと考えていい得点を与えてしまうような現象。
7) よい答案が続いた後の答案はそれほどひどいわけでもないのに低い得点になってしまうような現象。

[94] 問1: 4 問2: 2

問題解説
問1: ロールプレイの指導の仕方にもいろいろな方法があるが4のように固定的に扱う必要はない。より創造的なコミュニケーションを行わせたいときには、ロールプレイを先行させてから、後で必要な言語を付加するようなやり方もある。

[95] 問1: 4 問2: 4 問3: 1

問題解説
問1: フリーズは第2次大戦後ミシガン大学においてオーディオリンガル・アプローチの確立に努めた。ウィルキンスは1970年代初頭にヨーロッパ評議会において、言語教育における「概念機能シラバス」の必要性を唱えた。

[96] 問1) 4 問2) 2 問3) 3

問題解説
問1)オーディオリンガル・アプローチの弱点としてよく指摘されることであるが、教室で学習した内容がなかなか現実場面で使えない、応用が利かないという面がある。 ASTPとは(Army Specialized Training Program)の略で、俗にアーミー・メソッドとも呼ばれる。
問2)ピクチャー・カードで示される内容は指導項目に焦点を絞ったものでなければならない。特に写真などを使う場合は余分な情報が入っていないかどうか(学習者が指導項目以外のものに気をとられることがないかどうか)をよく点検する必要がある。内容はできるだけ具体的なものが望ましく色がつけられるならつけたほうが注目度という点で効果が高い。
問3)構造シラバスによる教科書では、初級用のものはどの教科書を使ってもほぼ同じ文型が扱われるのが一般的である。しかし、中級以上(構造文型による初級学習修了以上の学習者)は、そのニーズ領域が学習者により異なり、当然そこで扱われる文法事項も異なるのが普通である。

[97] 問1 3 問2 2 問3 4

問題解説
問2 学習者が「今まで知らなかったこと」「知りたいと思ったこと」を知ろうとするところからタスクを達成させる意味が生じる。そうして手に入れた情報や知識が自分たちの興味や生活上の必要に結びつくとわかれば、タスクを成功させようという意欲もおのずから強まる。
問3 たとえば、初級前半でも次のようなプロジェクト・ワークは可能である。
「商品調査」の学習活動

  1. タスクを明らかにする:自分の買いたい商品を一つ決める。
  2. 教室外の活動に必要な言語練習:欲しい品物について、お店の人に説明するためのいろいろな表現や値段の聞き方を練習する。
  3. 教室外活動の準備:誰(どのグループ)がいつ、どこに品物の価格を聞きに行くかを決める。
  4. 教室外の活動:デパート、スーパー、個人商店などに値段を聞きに行く。
  5. 情報を持ち帰って、まとめ、報告しあう。
  6. フィードバックのためのディスカッション

[98] 問1) 1 問2) 3 問3) 2

問題解説
問1)意識的な想起が不要な手続き的知識ではなく、言葉によって説明できる宣言的知識が必要である。
問2)学習者の特徴によって、どのような教育方法や訓練方法が効果的かということが異なってくる現象をATI(Aptitude-Treatment Interaction 適性処遇交互作用)という。
問3)時系列に個人の成績を把握するのが、縦断的個人内評価である。

[99] 問1 3 問2 4 問3 2

問題解説
問1)オーディオ・リンガル・アプローチは、「言語は習慣の形成である」という主張のもとに、構造主義言語学と行動主義心理学をベースに、機械的な口頭練習による教授法を策定した。
問2)GDMは、帰納的なオーディオ・リンガル・アプローチに対して、演繹的なアプローチの手法を採った。語彙や文型の意味を口頭と動作で示し、線画や文字などを使って進めていく。基礎語彙をもとに使用頻度の高いものから段階的に拡大していく特徴を持つ。問3)この人間学的心理学がCLLの基礎理論となっている。人間の潜在的な可能性を探ったマズローの心理学である。人間性心理学ともいう。

[100] 問1) 3 問2) 2 問3) 1

問題解説
問1)学習者同士によるインターアクションを通した活動は、ピア・フィードバックとして、非常に有効であるが、漢字熟語の数をチェックポイントとするのは、その評価目的からは適切とは言えない。
問2)文字情報は、実際の場面での聴解活動では、必ずしも付随するものではない。一度文字に頼ってしまうと、学習者は音声情報を聞き取るより、その文字情報に意識がいってしまい、聴解能力の向上という点では、かえって阻害してしまうケースが多い。
問3)速読、大意をまとめるという活動なので、スキミングが適切。

[101] 問1) 3 問2) 1

問題解説
問1) 相対評価は、受験者集団における当該受験者の位置を相対的に出すものなので、その解釈はある程度決まっていると言える。
問2) 標準偏差は、得点の散布度を示すものなので、正の値しか取らない。

[102] 問1)2 問2)4

問題解説
問1)アカデミック・ライティングが他の作文指導と決定的に異なる点は、読み手を重視するということである。
問2)教師の負担感は増加する。ポートフォリオ評価は自己評価を基本とするが、教師は各学習者の「学び」に寄り添う形で継続的な支援を行わなければならない。学習者の数が多い場合は実施が困難である。

[103] 問1)2 問2)3

問題解説
問1)読解活動は、一方的にテクストの情報が読み手の頭の中に入ってくる受け身的な活動だと考えられがちであるが、実際には、読み手はスキーマと呼ばれる階層化された知識構造にテクスト情報を当てはめながら仮説設定と検証を繰り返している。
問2)
ボトムアップ処理=データ駆動型処理
トップダウン処理=概念駆動型処理

[104] 問1)4 問2)3 問3)4 問4)3

問題解説
問1)リサーチには、その研究目的に応じて、基礎研究、応用研究、アクション・リサーチの3種類がある。アクション・リサーチでは、同じ条件で実験を繰り返すことは不可能である。そのため、調査の手順を明確にする一方で、得た資料から結論を得るときに、正しく、客観的な整理をすることが必要である。
問2)レヴィンはグループ・ダイナミクスの創始者である。
問3)アクション・リサーチは授業を行っている本人が行うものであるが、他の教師に見てもらうなど、協働的であることが望ましい。
問4)教師一人一人が既成の理論を受け入れるだけの消費者になるのではなく、教え方の情報の発信基地になれるのがメリットの一つである。

[105] 1

問題解説
説明のとおり。初級の典型的なモデル会話である。

[106] 2

問題解説
ピア(peer)とは、仲間同士の相互支援のなかで進められる学習方法で、下位の概念で作文教育のピア・レスポンス、読解教育でのピア・リーディングなどがある。

[107] 問1)1 問2)3 問3)1

問題解説
問1)作文指導の歴史的な流れは、伝統的な形式重視のプロダクト中心の指導法(プロダクト・アプローチ)から、書き手重視のプロセス中心の指導法(プロセス・アプローチ)へ、さらに読み手中心の指導法へと発展してきている。
問2)3は優れた書き手に見られる特徴である。
問3)アカデミック・ライティングが、書き手を重視する他の作文指導と決定的に異なる点は、「読み手」の期待に合致した文章が書けるという点にある。

[108] 2

問題解説
聴解指導は、事前・事中・事後の3段階の活動に分けられる。事前指導では、教材に関する関連事項を、絵や図によって示したり、予め質問を与えるなどにより、予備知識を与えるなどスキーマの活性化を図る。

[109] 1

問題解説
スキミング(大意把握)もスキャニング(探し読み)も、ともに速読系の読解活動である。なお、精読はボトム・アップ処理が、速読・多読はトップ・ダウン処理が、それぞれ活動を促進させる。

[110] 2

問題解説
学習者にわかりやすいように簡略化することはよいのだが、できれば色なども使用して伝えたい部分を強調して作り、使用したほうが効果は高い。

[111] 3

問題解説
構造シラバスにおいては、初級で扱う文型の数はほぼ一定であり、どの教科書を使っても、そんなに大きな違いはない。それに対して、中級・上級においては、使うべきシラバスが学習者のニーズによって大きく変わるので、そこで扱う(表現)文型自体もひとくくりにはできないのが普通である。

[112] 4

問題解説
コミュニカティブ・アプローチにおける目標は「伝達能力」の習得である。「言語能力」のマスターを目指すのは、オーディオリンガル・アプローチのことである。

[113] 3

[114] 問1) 1 問2) 2 問3) 1

問題解説
問1) 困難度は難易度ともいう。
問2) 識別力は弁別力ともいう。
問3) CBTとはComputer Based Testing の略。

[115] 問1) 3 問2) 2 問3) 1

問題解説
問1)スピーチは初級から上級まで全レベルに対して可能である。
問2)ピア・リーディングのうち、同一テキストの読みのプロセスを共有するタイプをプロセス・リーディング、異なったテキストを読み、持ち寄った情報を統合していくものをジグソー・リーディングという。

[116] 3

問題解説
3のみ「語の共起」に関する誤用ではない。

[117] 3

問題解説
3のみ数字の読み方の誤用になっていない。

[118] 4

問題解説
4のみ有声・無声以外の誤用。

[119] 3
問題解説
この3だけはオーディオ・リンガル法の考え方。

[120] 1

問題解説
フォーカス・オン・フォームは、コミュニカティブな教室活動を展開しながら、必要に応じて言語形式にも焦点を当てて指導すること。意識化や気づきを期待する。フォーカス・オン・フォームズは、文法を明示的に教える教授法のこと。

[121] 3

問題解説
日本の文化や社会についての背景知識がないと理解が難しいのが普通。

[122] 1

問題解説
初級段階で何を学ぶかは、一頃に比べ、随分と幅が広がってきたといえる。が、ここで言われているようなことは、一般に通用すると考えてよいと思われる。

[123] 3

問題解説
aが誤り。対訳を付いたものを使用するかは、学習者のニーズによる。

[124] 4

問題解説
両方とも誤り。中級では多くの書き下ろし教材があり、上級でもないわけではない。文法指導についてもいろいろな表現指導のなかに文法事項が入るのが普通である。

[125] 2

問題解説
bが誤り。初級レベルでは、基本的には習った文型はすべて使えるようにするのが普通で、理解文型、使用文型を分けるまでには至らない。

[126] 2

問題解説
bが誤り。速読の比重が高くなるとはいえ、中上級にはそれぞれのレベルなりの精読があり、「ほとんど行われない」は言い過ぎ。

[127] 3

問題解説
(誤用)渡り音の追加。
3 は「撥音」と次の母音が融合している。

[128] 1

問題解説
シミュレーションとは、現実の社会的活動を模擬的に授業内で行う教室活動である。

[129] 3

問題解説
(誤用)長音を促音
3 は長音の脱落

[130] 2

問題解説
1、4 はタスク練習が、3はゲームが文型練習に含まれない。

[131] 3

[132] 4

問題解説
FonFの方法論として、意味のあるコンテクストを与えるTBLTが提唱されている。

[133] 1

問題解説

  1. は機能シラバス、3. は構造シラバス、4. は話題シラバスの例である。

[134] 1

問題解説
例は長音の脱落の誤用。1 は有声音・無声音の誤用。

[135] 1

問題解説

  1. は通常の授業を第二言語で教えることで第二言語を修得させる教育プログラム。

[136] 2

問題解説
長音の脱落に対して,3. は長音を促音として発音している誤用。

[137] 3

[138] 2

問題解説
オーディオ・リンガル・アプローチは演繹的ではなく帰納的。文法訳読法等が演繹的な教授法と言える。

[139] 4

問題解説
3のサウンド・カラー・チャートは「サイレントウェイ」で使われるチャート。

[140] 1

問題解説
TPRは聴解優先系教授法の代表。アッシャーが提唱。「命令教授法」などとも言われる。

[141] 3

問題解説
CLLは心理療法とカウンセリングの原理を外国語教育に応用したもので、シラバスを授業開始後に策定する。

[142] 3

問題解説
ポートフォリオ(学習物をまとめて作ったファイル)評価は,学習者参加型評価の代表格であり、学習者の自己評価が基本である。

[143] 3

問題解説
必要な情報だけをピックアップする読解技能をスキャニングという。

[144] 3

問題解説
一つひとつの発音や文字,語彙に着目したものではなく,トップダウン型の理解を助けるものを選ぶ。

[145] 2

問題解説
論文では,美しく豊かな表現であることよりも,論理的で,趣旨が明確に伝わる文章構造であることが求められる。

[146] 1

問題解説
4は通常の授業を第二言語で教えることで第二言語を修得させる教育プログラムの名称。
[147] 2

問題解説
4は文法重視の指導法という意味。

[148] 3

問題解説
3の運用力向上が期待できないことで多くの教授法が提唱された。

[149] 4

問題解説
4のTotal Physical Responseは全身反応法とも呼ばれている。

[150] 1

問題解説
シリーズ・メソッドとはグアン・メソッドの別名。グアンは行動の連続性に注目して、一つの行為を25~26の動作に分けて教授することを主張した。また、この教授法はサイコロジカル・メソッドと呼ばれることもある。

[151] 2

問題解説
オーディオ・リンガル・アプローチの理論的背景となっているのは、アメリカ構造主義言語学と行動主義心理学である。

[152] 4

問題解説
CLLでは、学習者にある話題で話をしてもらい、そこから学習項目を取り出すという方法を取る。

[153] 3

問題解説
サジェストペディアではコンサート・セッションと呼ばれる特徴的な活動がある。クラシック音楽をかけて、教師がテキストを読むという活動である。学習者をリラックスさせ、その能力を最大限に引き出すことができるとされている。

[154] 3

問題解説
対象格の「が」を使うところ>3 主格の「が」

[155] 2

問題解説
嫌いですが→嫌いでしたが(タ形脱落)>書く→書いている(テイルを使う)

[156] 3

[157] 3

問題解説
1 ,2 は速読の技術。4 は音読の直前までテキストを見ておき,音読の際にはテキストから目を離させる指導法。

[158] 2

問題解説
「ろっさつ(六冊)」は数詞の読み方の間違い。2 「一本(いっほん)」は助数詞の読み方の違い。

[159] 4

問題解説
相互動作の「と」の誤り。4「乗る」対象を表すときはニ格を使う。

[160] 3

問題解説
「…スル」動詞を「~ヲ…スル」か「~ノ…ヲスル」に展開できるタイプを「~ヲ…ヲスル」とした誤用。3は「公園ヲ散歩スル」は言えるが「公園ノ散歩ヲスル」にはならない。

[161] 4

問題解説
「希望」「夢」などは「~スルコトデス。」で文が終わる形になる。4 は「国民を感動させた」か,「活躍に,国民が感動させられた」などの形になるべき文の誤用。

[162] 問1) 2 問2)(ア)3 (イ)2 (ウ)4 問3) 3

問題解説
問1) 事前に未習項目を解説したのでは、類推能力は伸びようがない。
問2) スキャニングとは必要な情報だけを聞き取る技能、スキミングとは全体の大意を聞き取る技能のこと。
問3) 3では、文字の能力(読む能力、書く能力)がなければ、聞き取れたとしても正解は出てこない。つまり聴解力以外の能力が正解のために最も必要となる。

[163] 問1) 2 問2) 3

問題解説
問1)このときの教師は、学習者が指名されても答えられないという嫌悪的な事態を終了させることで、学習者に一種の報酬を与えている。従って、黙っているという学習者の行動はその報酬により強化されることになる。
問2)教科書や授業の中に質問を挿入することは、重要な事項を確実に符号化させるために有効とされる。

[164] 問1) 2 問2) 2 問3) 2 問4) 3

問題解説
問1)ロールプレイではなるべく実際の会話に近い、相手の発話によって自分の発話を決めて会話を作り出す練習を行う。必ずしも、その会話はうまく収束するとは限らない。
問2)承諾の場合は確認が、拒否の場合は関係の修復が必要。
問3)役割を入れ替えることによって、丁寧さの度合いを変えたレベル練習となる。教師が相手を務めるのは特に問題ではない。
問4)フォーカス・オン・フォームとは、言語形式の焦点化のこと。コミュニカティブな教室活動を展開しながら、言語形式にも焦点を当てて指導をすること。フォーカス・オン・フォームズとは、文法訳読法やオーディオ・リンガル法などで文法を明示的に教える教授法を称する。

[165] 問1) 3 問2) 2

問題解説
問1)聴解系メソッドと言われる教授法群。他にテリルとクラッシェンのナチュラル・アプローチが有名。学習初期の段階では、発話を強制せず、聞くことに専念させるのが特徴。
問2)他に代表的な教授法としてカランのCLLがある。教師は、権威者ではなく、支援者、推進者としての役割を担う。

166 2 (2) 1 (3) 2 (4) 1

問題解説
(1)項目難易度(Item Facility)は,その項目に対する正答数を総解答者数で割ったもの。項目困難度ともいう。0.00~1.00の間で示される。
(3)集団基準準拠テスト(NRT:Norm Referenced Test)は,一般的な語学能力の測定やクラス分け(プレースメント・テスト)のために実施される。
(4)目標基準準拠テスト(CRT:Criterion Referenced Test)は,期末テストのように出題範囲とレベルを明示し,達成度を測るために特定の受験者に対して実施される。

[167] 問1) (1) 1 (2) 2 問2) 4 問3) 3

問題解説
問1)閾(いき)域とは,ある限界の値のことで,それより低いか高いかで,結果が変わってくるような値を指す。補償とは,何かで補うこと。例えば,語彙知識が不足している場合には統語知識でその内容をとらえようとするようなこと。
問2)第二言語の言語能力があるレベル以下の場合には,母語で素晴らしい読解能力を持っていても,それは第二言語の読解のときには役に立たないということ。
問3)言語知識が不足している場合は,既有の知識(スキーマ)を効果的に活用させること。

[168] 問1) 4 問2) 2 問3) 1 問4) 2 問5) 4

問題解説
問1)短期間のコースなら3か4。単なる旅行であれば3の場面中心がより適当だが、文化体験が目的であれば、その体験に沿ったトピックを集めたシラバスの方がより適当と言える。
問2)主教材にも文字以外の情報はあるし、副教材が文字情報だけのこともある。
問3)書物はある一定期間は固定化されるものである。
問4)2のオーセンティックは、「真正なもの」「本物」などの意味がある。
問5)1再放送でも許諾は必要。2記者名は無関係。3上映時間の長さの問題ではな い。

[169] 問1) 3 問2) 1 問3) 2 問4) 1

問題解説
問1)オーディオ・リンガル法は、文構造を重視する構造主義言語学を基盤としている。
問2)繰り返しによって習慣化し、それによって習得できたとする。
問3)教師のキューには反応できるが、自ら会話を生み出す能力が伸びなかった。
問4)選択肢1のとおり。

[170] 2

問題解説
(誤用)程度副詞の誤用→2頻度副詞の誤用。

[171] 3

問題解説
(誤用)理由を表す「~て」の用法の間違い→3 「閉めないで」(付帯状況)の間違い。

[172] 問1) 4 問2) 1 問3) 2 問4) 2

問題解説
問1)プロフィシエンシーテストは能力試験。アチーブメント・テストは一定期間の成果を見る。
問2)クラス分け前のテストだけで全てが測れるわけではなく、適宜見直すことも必要。
問3)学習目標に対して、どの程度「到達」したかを測るテスト。
問4)テストを評価する基準はさまざまにあるが、最も重要なのが妥当性と信頼性である。

[173] 問1) 1 問2) 2 問3) 3

問題解説
問1)プロジェクト・ワークは,あるプロジェクトを現実の社会活動として実現させていく過程で四技能をバランスよく向上させていくことができる。教室の中だけではできにくい活動が可能になる。
問2)ピア・フィードバックは,学習者のアウトプットに対する他の学習者の反応である。学習者同士のインターアクションを通して学習効果を上げるものとして他にもPea Review(学習者同士による評価),Pea Edition(学習者同士による訂正)などがある。
問3)理解優先の方法の有効性を主張したナチュラル・アプローチ。この場合,提示部で「理解可能なインプット」が行われる活動として重要な意味を持つ。

[174] 問1) 3 問2) 3

問題解説
問1)3. は、初級段階でとられる方法で、使える文型や語彙などに制限がある作文指導である。
問2)聴解の過程では、フィルター(必要なものだけを聞き取る)→模倣性記憶装置(2,3秒以下で7語程度の情報をつかむ)→「統合による分析」か「予測と検証」のいずれかを行う。

[174] 問1) 1 問2) 3

問題解説
問1) スキャニングとは「探し読み」のことで速読で使われるスキル。
問2) ピア(peer)とは、仲間同士の相互支援のなかで進められる学習方法。

[175] 3

問題解説
日本人学生との交流は意見交換のためになるばかりでなく、日本人の考え方に日常的に接触するという意味でとても重要。1. は、毎回では負担が大きすぎる。

[176] 問1) 3 問2) 1 問3) 1 問4) 4

問題解説
問1)教師教育モデルは、伝統的なクラフト・モデル⇒応用科学モデル⇒内省モデルという流れがある。
問2)基本的には職人の世界の後継者養成のイメージ、模倣。
問3)グループ・ダイナミックスの創始者。アクション・リサーチは、教師が自己成長を目指して行う自分サイズの調査研究。内省するリサーチともいえる。
問4)あくまで自分の教室についての改善を目指すもので、一般的なものではない。

[177] 問1) 2 問2) 1 問3) 3
問題解説
問1) パンフレットから必要な情報をすばやく拾い出すというスキャニングの技能が必要。
問2) 対立討論のこと。

[178] 問1) 2 問2) 4 問3) 3

問題解説
問1)使用語彙に配慮するのではなく、理解語彙に配慮すべきである。
問2)多様な読解リソース(書き下ろし文、社説、新書、イラスト、グラフなど)を与え、口頭表現活動、文章表現活動へと導く。
問3)トップダウン・ストラテジーは、自分のスキーマ(背景知識)を活用し、読み物全体の意味について予測や推測をたて、確認や検証を繰り返す。

[179] 問1) 1 問2) 3

問題解説
問1)音声情報から意味理解へ向かうボトムアップの指導になっている。他はトップダウン処理の指導である。
問2)スキミング(大意取り読み)もスキャニング(探し読み)も共に速読系の活動。なお、精読はボトムアップ処理を促し、速読・多読はトップダウン処理を促進する。