#19. 文字と表記

[393]次の【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ。

【「常用漢字表」の付表】

  1. 友達(ともだち)
  2. 老舗(しにせ)
  3. 素人(しろうと)
  4. 虚無僧(こむそう) 
  5. 真面目(まじめ)

[394]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。

【新しい常用漢字表】

[395]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。

【送り仮名の付け方】

  1. 哀れ 2. 趣き 3. 後ろ 4. 斜め 5. 誉れ

[396]【 】内に示した観点から見て,他と性質の最も異なるものを一つ選べ。

【漢字の音訓】

  1. みち(道)
  2. えき(駅)
  3. うま(馬)
  4. たび(旅)
  5. くるま(車)

[397]次の文章を読み,下の問いに答えよ。
平成22年11月30日に新しい『常用漢字表』が内閣告示された。これは,平成17年の文部科学大臣諮問「(ア)時代に対応する漢字政策の在り方について」に対する答申「改定常用漢字表」によっている。
この新しい『常用漢字表』の前書きによれば,「一般の社会生活において,現代の国語を書き表す場合の漢字使用の(イ)を示すもの」という基本的な性格は,昭和56年に告示された従来の『常用漢字表』を受けついでいるが,大きな違いとして固有名詞のうち「都道府県名に用いる漢字及びそれに準じる漢字」については対象とした点が挙げられる。これによって,A全ての都道府県が『常用漢字表』の本表により表記できることになった。
「本表」には字種(ウ)字が掲げられており,全体では従来の『常用漢字表』よりも増えているが削除された字もある。他に,音訓についても増減や変更があり,付表でも追加,変更がされている。

問1)文章中の(ア)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
1. 国際化   2. 情報化     3. 少子化    4. 大衆化

問2)文章中の(イ)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
1. 範囲    2. よりどころ   3. 基準     4. 目安

問3)文章中の下線部Aについて,新しい『常用漢字表』によって表記ができることになった都道府県名の例として不適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
1. 長崎県   2. 鹿児島県    3. 熊本県    4. 福岡県

問4)文章中の(ウ)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
1. 1850    2. 1945      3. 2136     4. 2997

[398]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。

【送り仮名】

  1. 著しい
  2. 勇しい
  3. 悔しい
  4. 珍しい
  5. 恥ずかしい

[399]次の文章を読み、後の各問いに答えよ。
日本語の文字は多様である。平仮名があり,片仮名があり,漢字がある。特に漢字は字形が複雑で字種が多いうえに読み方も一様ではなく,日本語習得の際の大きな壁になっている。数字やローマ字も日本語の表記にかぞえることができる。
ローマ字はヨーロッパ語でほぼ共通に使われる(ア)である。文字そのものは,多くの学習者に親しみやすいはずである。ところが日本語のなかで使われるときは,読み方が一様ではない。略語として使われるときにその特質がよく表れる。NHK,TDK,JRなどはローマ字の英語読みが基本になっている。JAL,ANA,Suicaなどはローマ字読みとでも呼ぶべきだろうか。外来語がそのままローマ字で表記されることもある。IT革命,Eメールなどがその例である。JICA(国際協力機構)はジャイカと読ませるようだ。
こうしたローマ字の使用を見ても,A日本語の表記はかなり自由度が高いといえそうだが,そもそもの正書法がないのである。

問1)日本語の漢字について述べた以下の文のうち,誤っているものはどれか。1~4の中から一つ選べ。

  1. 当用漢字表(1946年,1850字)は,現代国語を書き表すために日常使用する漢字の範囲を定めたものである。
  2. 常用漢字表(1981年,1945字)は,現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すものである。
  3. 文部科学省文化審議会は,2010年(平成22年)6月7日に改定常用漢字表(2136字/4388音訓)を答申した。
  4. 改訂によって栃木,茨城,埼玉,山梨,神奈川,千葉などすべての地名も常用漢字表の漢字で書き表すことができることになる。

問2)文章中の(ア)にあてはまる適切な語句を選べ。

  1. 音節文字
  2. 音素文字
  3. 表意文字
  4. 借用文字

問3)文章中の下線部分Aについて説明した次の文のうち,適当でないものを,1~4の中から一つ選べ。

  1. そもそもどんな文字を使うかは自由である。「漢字」と書いても「かんじ」と書いても正しい。
  2. 送り仮名の付け方は,常用漢字表の音訓によって現代の国語を書き表す場合の目安を示すものである。
  3. 現代仮名遣いは,現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころを示すものである。
  4. 公用文における漢字使用等については,厳格に定められている。

[400]次のそれぞれについて、【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ。

【カタカナ語の慣用】
1 セロハン  2 ジュース  3 パーティー  4 ゼラチン  5 スイッチ

[401]【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ

【ローマ字のつづり方】

  1. sya
  2. hu
  3. dyu
  4. ti
  5. gyo

[402]次の【】内の下線部に示した学習者による誤用と異なる種類の誤用を選べ。

【[文字を書く際に]けえざい(経済)を専攻します】

  1. とけえ(時計)
  2. おとおと(弟)
  3. せえもん(専門)
  4. はっぴょお(発表)

[403]次に示した【】内の観点から見て、他と最も性質の異なるものを選べ。

【熟字訓】

  1. もみじ(紅葉)
  2. しぐれ(時雨)
  3. みやげ(土産)
  4. どきょう(読経)
  5. のじゅく(野宿)

[404]次の文章を読んで、後の各問に答えよ。
 「現代仮名遣い」は1986年7月1日に内閣告示されたものであり、語を現代語の音韻に従って書き表すことを原則としている。ただし、この原則通りにいかないものも多数存在する。例えば「じ・ぢ」「ず・づ」の表記などはその典型である。現代口語文において、左記の四つのひらがなを発音として使い分ける日本人はいないだろう。①歴史的に見れば確かにその発音も文字も使い分けが行われていたのだが、現代ではその区別はなくなってしまっている。それでは、その表記はどうなるのだろうか。次にいくつかの語例を示してみる。
 ② /tizimu/→a.ちじむ  b.ちぢむ
 ③ /katazuku/→a.かたずく  b.かたづく
 ④ /zimeN/→a.じめん  b.ぢめん
 ⑤ /sekaizju:/→a.せかいじゅう  b.せかいぢゅう
 それぞれ2種類の書き方ができるわけだが、どちらが正しいかおわかりだろうか。また、なぜそうなのか説明できるだろうか。一人前の日本語教師であると自負するなら、これらのことがすぐにでもわかる、あるいは説明できることが望ましいことは言うまでもあるまい。

問1.文中の下線部①について、四つ仮名の混同が始まった時期はいつか。

  1. 平安期
  2. 鎌倉期
  3. 室町期
  4. 江戸期

問2.②~⑤について現代語の表記として正しいほうをa、bからそれぞれ選べ。

問3.②~⑤の答の説明として適切なものをそれぞれ選べ。

  1. 漢字の音読みでもともと濁っているものであり、「じ」「ず」を用いて書く。
  2. 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
  3. 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
  4. 現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として、それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし、「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。