#15. 形態・語彙体系
[219]次に示した【 】内の観点から見て、他と最も性質の異なるものを選べ。
【「~ている」の意味】
1 玄関の照明が消えています。
2 校門に関係者が立っています。
3 応接間の花瓶が壊れています。
4 女の人が門で写真を撮っています。
5 先生は、先週から東京に行っています。
[220]次の文章を読み、後の問いに答えよ。
現在、日本語として使われている語は、すべてが日本で生まれたわけではない。過去に外国から入ってきたものも数多くある。その語がどこから来たかという出自で分類したものを語種という。日本語の語種は「和語」「漢語」「外来語」「 1 」の4種に分けられる。その中で、外来語は外国語から入ってきたもので、漢語以外のものを指す。江戸時代以前には、ポルトガル語やスペイン語から、江戸時代にはオランダ語から、近代以降は、広くドイツ語、フランス語、イタリア語、英語、ロシア語などからも取り入れられた。
問1 文章中の「 1 」に入る最も適当なものを選べ。
1 混種語 2 借用語 3 派生語 4 複合語
問2 文章中の下線部に由来する語を選べ。
1 ビール 2 コーヒー 3 テンプラ 4 メリケン
問3 和製漢語の例として不適当なものを選べ。
1 火事 2 大根 3 哲学 4 餃子
[221]次のそれぞれについて、【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ。
【包摂関係】
- 文字-漢字
- 通信-メール
- 文具-ハサミ
- 楽器-ギター
- 自動車-タイヤ
[222]次の文章を読み、後の問いに答えよ。
ある人が身につけている語彙を、その人が書いたり話したりする際に用いることができる( ア )と、聞いたり読んだりする際に受け入れることができる( イ )に分けて考えることがある。一般に( ウ )のほうが( エ )より異なり語数が多い。
また、ある人の持つ語彙の全体は、使用頻度が高く、蜜で確定している中心部分から、粗で流動的な周辺部分へ広がる球体のようにたとえることもできる。この中心部分を成す語彙を( 1 )と呼ぶ。選定に当たっては語彙調査に基づいて、統計的に各語の価値順位を定めていく客観的な方法がとられる。これに対して主観的に日常生活の主要な部分をまかなうことができる語彙を特別に区別して( 2 )と呼ぶ。外国語を学ぶ際の目安としてよく用いられる考え方であり、語彙を日常生活の尺度でとらえたものといえる。
次に、語を意味の面から考えてみると、「山(やま)」という語が直接示している意味は、富士山のように実際の山そのものと考えることができる。「川(かわ)」も現実の川そのものであろう。しかし、「山」は「やまやま」のように繰り返しの形で用いることがあるが、「川」にはない。「複数の川、漠然と川一般」のような意が「かわ」には含まれているようである。
問1) 文章中の( 1 )( 2 )に入る適当なものを選べ。
1 基準語彙 2 基調語彙 3 基礎語彙 4 基本語彙 5 規範語彙
問2) 文章中の( ア )~( エ )に入る適当な組み合わせのものを選べ。
ア イ ウ エ
1 理解語彙 使用語彙 理解語彙 使用語彙
2 表出語彙 受容語彙 表出語彙 受容語彙
3 使用語彙 理解語彙 理解語彙 使用語彙
4 理解語彙 使用語彙 使用語彙 理解語彙
5 使用語彙 理解語彙 使用語彙 理解語彙
問3) 文章中の下線部と同様の性質がある名詞について、不適当なものを選べ。
1 道 2 床 3 海 4 雲 5 神
[223]次の文章を読み、後の問いに答えよ。
日本語における音節構造上の特徴は、実生活にとって、不便な事態も引き起こしている。同音衝突の発生である。同音衝突は同音語の発生から、衝突、その回避に至る一連の現象として把握されるものであり、( 1 )な現象といえる。「シリツ」という音形は、イチリツ(市立)とワタクシリツ(私立)に区別しなければならないというものである。このような言い換えの操作は多くの具体例がある。
文献上の同音衝突の例を見てみよう。小鳥や虫などを捕まえるトリモチは万葉集ではモチ(毛知)と記されている。それが鎌倉時代になるとトリトリモチという形が見え始め、室町時代には多くの辞書に登録されるに至り、キリシタン資料の( 2 )にも記されている。トリトリモチが「トリを捕るモチ」で、それがトリモチに変化したのは、より簡便な形を求めてのことであろう。
問1) 文章中の( 1 )( 2 )に入る適当なものを選べ。
( 1 ): 1. 体系的 2. 文献的 3. 通時的 4. 共時的 5. 民族的
( 2 ): 1. 日本大文典 2. 字鏡集 3. 節用集 4. 和名類聚抄 5. 日葡辞書
問2) 文章中の下線部について、不適当なものを選べ。
- オボホレ>オボレ(溺れ)
- ナナカ>ナノカ(七日)
- ニギワワシ>ニギワシ(賑はし)
- オオヨソ>オヨソ(凡そ)
[224]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【対応する自動詞の形態】
- 焼く
- 取る
- 削ぐ
- (肌を)こする
- 生む
[225]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【変音現象】
- 稲光
- 風下
- 酒蔵
- 雨戸
- 金槌
[226]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【複合動詞】
- ビールを飲み干す。
- 旅の記録を書き残す。
- 車の汚れを洗い流す。
- 予算を全て使い切った。
[227]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【複合動詞】
- 腹巻き
- 風邪引き
- 酒飲み
- 炭焼き
[228]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【複合動詞の名詞化】
1. び出し 2. 話し合い 3. 割り引き 4. 貸し切り 5. 建て売り
[229]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【閉鎖の有無】
1. [?] 2. [v] 3. [?] 4. [Φ] 5. [?]
[230]次の文章を読み、後の問いに答えよ。
二つの語が結合して新しい語(複合語)を作るとき、後部要素の初頭モーラが濁音化する現象を連濁という。
連濁現象は普通の名詞だけでなく、人名や地名を含む数多くの複合語で起こるが、すべての複合語で起こるというわけではない。たとえば、和語であっても後部要素がすでに濁音を含んでいる場合には連濁は起こらない。「柿」が「しぶがき」と濁るのに、「札」が「ねぶだ」と濁らないのは、このためである。これは濁音の連続を嫌う( ア )現象であり、( イ )の法則といわれている。
問1) 文章中の( ア )に入る最も適当なものを選べ。
- 馴化
- 異化
- 連声
- 母音調和
問2) 文章中の( イ )に入る最も適当なものを選べ。
- グリム
- オグデン
- マガーク
- ライマン
[231]次のそれぞれについて、【 】内の観点から見て、他と最も性質の異なるものを選べ。
問1) 【外来語の語源】
- カルタ
- ジュバン
- カッパ(合羽)
- オルゴール
- コンペイトー
問2) 【複合名詞の構造】
- 地盤沈下
- 経営診断
- 交通渋滞
- 株価暴落
- 酸素欠乏
[232]次のそれぞれについて、【 】内の観点から見て、他と最も性質の異なるものを選べ。
問1) 【複合名詞の成り立ち方】
1. 決まり文句 2. きれい事 3. のぼり竜 4. 通り雨 5. 渡り鳥
問2) 【複合名詞の成り立ち方】
1. 里心 2. 旅心 3. 親心 4. 恋心 5. 絵心
問3) 【複合名詞の成り立ち方】
1. すくい投げ 2. 立てつづけ 3. 詰め合わせ 4. 急ごしらえ 5. 歌い終わり
[233]次の文章を読み、問に答えよ。
語基に一つ以上の接辞が結合してできた語を(①)という。これは二つに分けられる。一つは「お金」、「か細い」のように語基「金」、「細い」の前に接頭辞「お-」、「か-」が結合してできたものである。
もう一つは「私たち」、「自己流」のように語基「私」、「自己」の後に接尾辞「-たち」、「-流」が結合してできたものである。
(①)の品詞は、「不、無、未、非」などの漢語系接辞を除き、普通(②)。
問1) 文章中の(①)に入る最も適当なものを選べ。
- 混淆語
- 混種語
- 派生語
- 複合語
問2) 文章中の(②)に入る最も適当なものを選べ。
- 接頭辞が品詞を転換させる働きを持っている。
- 接尾辞が品詞を転換させる働きを持っている。
- 接頭辞、接尾辞ともに品詞を転換させる働きを持っている。
- 接頭辞、接尾辞ともに品詞を転換させる働きを持っていない。
問3) 日本語の語の構成の特徴を述べたものとして最も適当なものを選べ。
- 語基に接尾辞が二つ以上接続しない。
- 語の結合で変音現象が発生することはない。
- 語基のアクセント位置が結合で変わることはない。
- 接頭辞と接尾辞は、単独で語を構成することができない。
問4) 次の1~4の助数詞のなかで、他と性質の異なるものを選べ。
- 敗
- 票
- 匹
- 本
[234]次の文章を読み、問いに答えよ。
語の変化は、語形の変化と語義の変化の両面に分かれる。語形も語義も時代の推移につれて異なった様相を示す。
語形の変化には、A:マシロ(真白)→マッシロのような「音の添加」、B:ハチス(蓮)→ハスのような「音の脱落」、C:ケブリ(煙)→ケムリのような「音の交替」、D:シダラナイ→ダラシナイ(だらしない)のような「音の転倒」などがある。その他、①同音衝突を避けようとする結果、あるいは語の長さの安定を強化するために形が変わってしまったと考えられる類のものもある。 また、イッショケンメイ(一所懸命)→イッショウケンメイ(一生懸命)のように、伝来の形を解釈しなおした(いわゆる②)ものや、アシ(葦)とヨシの関係のような、タブーによって異なった語形が生じるなど、変化の原因もさまざまである。
語義の変化については、一般に「瀬戸物」(瀬戸の陶器→陶器一般)のように意味を拡大するもの、「衣」(衣服→僧衣)のように意味が縮小するもの、「貴様、お前」のように時代の流れとともに敬意が失われてしまう、などというものもある。
今日でも、その使用が問題になるものがいくつかある。もともとは「やる」の敬語であった「あげる」が、特に女性の言葉としては普通語のレベルになり、逆に「やる」が乱暴な、上品ではない言葉として意識されるようになったとか、③「気のおけない人」が従来とは逆の意味で用いられるようになったとか、現段階では、まだ誤用とされるものの中にも、やがてはそれが一般的になってしまうものも生まれていくであろう。
問1) 文章中の下線部①についての例を挙げた。最も適当なものを選べ。
- コ→コナ(粉)
- ハヘ→ハイ(蝿)
- ケフ→キョウ(今日)
- タネ→ネタ(種)
問2) 文章中の②にはいる最も適当なものを選べ。
- 俗語使用
- 選択制限
- 民衆語源
- 内部借用
問3) 文章中の下線部③についての説明として最も適当なものを選べ。
- 本来は「気を許せない人」の意味であったが、最近は「気楽に付き合える人」の意味で使われている。
- 本来は「気位の高い人」の意味であったが、最近は「気を許せない人」の意味で使われている。
- 本来は「気楽に付き合える人」の意味であったが、最近は「気を許せない人」の意味で使われている。
- 本来は「気品のある人」の意味であったが、最近は「気丈な人」の意味で使われている。
[235]次の(1)~(3)について、【 】内に示した観点から見て、他と最も性質の異なるものを選べ。
(1) 【「早」の意味】
- 早寝
- 早番
- 早口
- 早引
(2) 【位相語の成り立ち】
- おなか
- おかゆ
- おひや
- おかず
(3) 【語種】
- アジる
- サボる
- バテる
- トラブる
[236]次の文章を読んで、問に答えよ。
何らかの語彙資料を対象に語彙調査を行い、客観的に選んだ使用頻度の高い一定数の語のことを( ① )という。どのような目的のための語彙か、ということによっても選ばれる語や数も異なるが、理解語彙が3~4万語だとすれば、これは1,500~3,000語ぐらいだという。
これに対して、( ② )は主観的に日常の言語生活に必要な最小限の語を一定数だけ系統的に選んだものである。したがって、たとえ使用頻度は高くないとしても、あいさつ言葉や質問のための言葉、身体の言葉などは選ばれる可能性が高い。
問1 文章中の①に入る最も適当なものを一つ選べ。
1. 基礎語彙 2. 民族語彙 3. 基本語彙 4. 使用語彙
問2 文章中の②に入る最も適当なものを一つ選べ。
1. 基幹語彙 2. 基礎語彙 3. 基準語彙 4. 基本語彙
問3 日本語の語彙の特徴として最も適当なものを一つ選べ。
1. 欧米語に比べ、基本度が高いといえる。
2. 借用語の占めるウェートが低いといえる。
3. 同音語が比較的少ないので、カバー率が高い言語といえる。
4. 語種別に見ると、和語が延べ語数で最も割合が高い。
[237]「日本」という語彙の読み方について述べたもののうち、最も適当なものを次の1~4の中から一つ選べ。
- 紙幣に「日本銀行 Nippon Ginko」とあるように、「ニッポン」の読み方が正しい。
- 「いずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はない」というのが政府の公式見解である。
- 戦前の帝国議会では「ニッポン」と読むべきと定めたが、戦後「ニホン」に改めたため、二つの読み方が混在している。
- NHK(日本放送協会)は、国号として「ニホン」を第一とし、「ニッポン」の読み方は限定的にしか使わないこととしている。
[238]次の文章を読み、問いに答えよ。
「時は金なり」ということわざがある。これは「時間」が非常に貴重なものであること、無駄にしてはいけないということを、「金銭」の持つ特質との (ア) に着目して言った言葉と考えられる。
ことわざは「教訓を短い言葉で分かりやすく言う」という性質があるので、このような比喩は非常に多く見られる。「時・時間」と「金銭」の (ア) に着目したものとして、慣用句の (イ) もその一例として言ってよいだろう。
また、ことわざ・慣用句には、 (ア) ではなく、 (ウ) に着目したものも多く見られる。例えば「口をそろえる」「口を合わせる」「口を添える」などは、「言葉」の意味で使われている。このような比喩を (エ) という。身体に関連した慣用句には同様の例が多く見られるが、 (オ) もその例と言えよう
問1)文章中の(ア)に入れるのに最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- 隣接性
- 類似性
- 有標性
- 互換性
問2)文章中の(イ)に入れるのに最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- 光陰矢のごとし
- いざという時
- 時が流れる
- 時を稼ぐ
問3)文章中の(ウ)に入れるのに最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- 隣接性
- 類似性
- 有標性
- 互換性
問4)文章中の(エ)に入れるのに最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- シネクドキ
- メタファー
- メトニミー
- シミリ
問5)文章中の(オ)に入れるのに不適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
- 頭が切れる
- 耳が遠い
- 手を着ける
- 足が棒になる
[239]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【包摂関係】
- 犬 ― ペット
- 文字 ― 平仮名
- 文具 ― 万年筆
- スポーツ ― 野球
- 乗り物 ― 電車
[240]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【複合動詞】
- 食べ残す
- やり残す
- 積み残す
- 塗り残す
- 書き残す
[241]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【複合要素の関係】
- 着岸
- 着水
- 着順
- 着地
- 着席
[242]次の文章を読み,下の問いに答えよ。
語と語の意味関係の一つとして,「動物」と「馬」,「花」と「菊」,(ア)などのように,上位語と下位語の関係がある。なお,「掃除」と「大掃除」,(イ)のように,下位語が上位語に何らかの要素が付け加わったものであるという場合もある。
語によっては,A「天気」のように,一語で上位語と下位語に相当する二つの意味を持つものもある。
問1)文章中の(ア)に入れるのに不適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
- 「木」と「枝」
- 「桜」と「ソメイヨシノ」
- 「笑う」と「大笑いする」
- 「走る」と「全力疾走する」
問2)文章中の(イ)に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
- 「花」と「花吹雪」
- 「卵」と「卵焼き」
- 「切る」と「登り切る」
- 「そば」と「きつねそば」
問3)文章中の下線部Aについて,「天気」が下位語として使われている例として最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
- 彼女は本当にお天気屋だ。
- 明日は,天気が良さそうだ。
- 旅行中,天気に恵まれました。
- しばらくお天気が続くでしょう。
[243]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【複合動詞「~きる」の意味】
- ようやく卒業論文を書ききった。
- 5人前の大盛カレーを食べきった。
- 紙を2枚に断ちきった。
- 彼は初マラソンを走りきった。
- 援軍が来るまで砦を守りきった。
[244]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【複合語の構造】
- 博物館 2. 追試験 3. 情報源 4. 冷蔵庫 5. 暴風雨
[245]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【品詞】
- 最速 2. 最大 3. 最適 4. 最新 5. 最高
[246]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを一つ選べ。
【複合要素の関係】
- 就職
- 勉学
- 断交
- 犯罪
- 離郷
[247]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを,1~5の中から一つ選べ。
【日本語で使われる英略語の造語法】
- ATMで振り込みをする。
- PDFに変換して送ります。
- HDDにデータを保存する。
- MVPの栄冠を勝ち取った。
- FAXはただいま故障中です。
[248]次の文章を読み,下の問いに答えよ。
語基に一つ以上の接辞が結合してできた語を ? という。これは二つに分けられる。
一つは「お金」「か細い」のように語基「金」「細い」の前に接頭辞「お-」「か-」が結合してできたものである。
もう一つは「私たち」「自己流」のように語基「私」「自己」の後に接尾辞「-たち」「-流」が結合してできたものである。
? の品詞は,「不,無,未,非」などの漢語系接辞を除き,普通, ? 。
問1)文章中の ? に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
1. 派生語 2. 混種語 3. 借用語 4. 複合語
問2)文章中の, ? に入れるのに最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
- 接頭辞が品詞を転換させる働きをもっている。
- 接尾辞が品詞を転換させる働きをもっている。
- 接頭辞と接尾辞がともに品詞を転換させる働きをもっている。
- 接頭辞と接尾辞いずれも品詞を転換させる働きをもっていない。
問3)日本語の語の構成の特徴を述べたものとして最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
- 語基に接尾辞が二つ以上接続しない。
- 語の結合で変音現象が発生することはない。
- 語基のアクセント位置が結合で変わることはない。
- 接頭辞と接尾辞は単独で語を構成することができない。
問4)次の語の中で,他と性質の異なるものを,1~4の中から一つ選べ。
1. おかし 2. おこめ 3. おてら 4. おひれ
[249]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを,1.~5.の中から一つ選べ。
【複合要素の関係】
1.海洋 2.山岳 3.土砂 4.天地 5.道路
[250]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを,それぞれ,一つずつ選べ。
【複合語の構造】
- 大地震
- 大気圏
- 大宇宙
- 大自然
- 大規模
[251]次の文章を読み,下の問いに答えよ。
「頭が痛い」と言ったときには,文字通り「身体の一部としての頭が病気などの理由により痛い」という意味を表すこともあれば,別に「非常に心配している,悩んでいる,苦労している」といった意味を表すこともある。我々は文脈によってどちらの意味であるかを理解しているが,これほどかけ離れている二つの意味をなぜ理解できるのであろうか。
それは,「頭」の原義としての「脳の部分」ということと,そこから派生しての「脳の働き,思考力」という転義の結びつきが了解されているからと考えられる。深く日常生活に結びついているのでそれとは気づきにくいが,こういった表現は実は立派な比喩なのである。比喩の代表的なものに,A隠喩(メタファー),B換喩(メトニミー),(ア)に基づく提喩(シネクドキ)などがある。上に挙げた「頭が痛い」は換喩(メトニミー)の例である。身体部分を表す語を使った類似表現としては,他にも「手を汚す」「C腕が上がる」など多数見つけ出すことができるだろう。
問1)文章中の下線部Aについて,「足」の解釈に「隠喩(メタファー)」が関わる例として最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
- 一郎はとても足が長い。
- 不況で客の足が遠のいた。
- 脚立の足にひっかかった。
- あそこは足の便が悪い。
問2)文章中の下線部B「換喩(メトニミー)」を使った例として最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
- 朝食に目玉焼きは必須です。
- あの人はとにかく耳が早いね。
- このビンは口が小さいので入れにくい。
- アンパンのへその周りについているのは何ですか。
問3)文章中の(ア)に入れる語として最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。
- 類似性
- 包摂関係
- 隣接性
- 類縁性
問4)文章中の下線部C「腕が上がる」はどの比喩と言えるか。最も適当なものを,次の1~4の中から一つ選べ。 - 直喩
- 隠喩
- 換喩
- 提喩
[252]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【二字漢語の語構成】
- 潜水
- 乗船
- 広報
- 入園
- 登山
[253]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【謙譲語】
- 伺います
- 参ります
- 差し上げます
- お届けします
- お目に掛かります
[254]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを選べ。
【複合語の構造】
- 男女比
- 投融資
- 出入国
- 預貯金
- 鉱工業
[255]次の【 】内に示した観点から見て、他と性質の最も異なるものを選べ。
【変音現象】
- 天下り
- 風下
- 酒盛り
- 船宿
- 花盛り
[256]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを,1. ~5. の中から一つずつ選べ。
【挨拶表現を用いる相手】
- ありがとう
- さようなら
- ごちそうさま
- おやすみなさい
- おかえりなさい
[257]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを,1.~5.の中から一つずつ選べ。
【二字漢語の語構成】
- 開場
- 製粉
- 店番
- 防災
- 写本
[258]【 】内に示した観点から見て,他と性質の異なるものを,1.~5.の中から一つずつ選べ。
【複合要素の関係】
- 川下り
- 気配り
- 影踏み
- 魚釣り
- 水遣り
[259]次のそれぞれについて、【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ。
【二字漢語の語構成】
- 登山
- 積雪
- 無敵
- 来客
- 出血
[260]次のそれぞれについて、【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ。
【複合語の構造】
- 農作物
- 絹織物
- 船大工
- 円相場
- 電磁石
[261]次のそれぞれについて、【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ。
【複合語の音変化】
- 「岸」と「川岸」
- 「酒」と「甘酒」
- 「戸」と「雨戸」
- 「雨」と「小雨」
- 「桜」と「山桜」
[262]次のそれぞれについて、【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ。
【複合名詞の成り立ち方】
1 煎じ薬 2 飲み薬 3 塗り薬 4 練り薬 5 眠り薬
[263]次のそれぞれについて、【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ。
【二字熟語における連声】
1 雨雲 2 平等 3 草花 4 雪隠 5 酒屋
[264]次の文章を読み、各問に答えよ。
日常生活のいろいろな場面でよく用いられる語を中心語彙、一般にはあまり用いられない専門用語・特殊な職務上の語・方言・古語・俗語・隠語などを( ア )という。
また、語彙調査を基に帰納的に選ばれた( A )に対して、表現・理解のために欠くことのできない語をできるだけ少なく人為的に選ぶという( B )という考え方もある。一方、個人のレベルでも、理解はできるが使用することのない理解語彙と、理解はもちろん、表現にも使用できる使用語彙とが存在する。
日本本語学習者の立場からいえば、まず( C )を習得し、( D )に進むのが一般的である。学習者にとって、ある語が、表現行為まで要求されるのか、理解できればそれでよいのかは重要なことである。
問1)文章中の( ア )に入る最も適当なものを選べ。
- 基幹語彙
- 基準語彙
- 周縁語彙
- 民族語彙
問2)文章中のA~Dに入る最も適当な組み合わせを選べ。
- A=基礎語彙 B=基本語彙 C=基本語彙 D=基礎語彙
- A=基本語彙 B=基礎語彙 C=基礎語彙 D=基本語彙
- A=基礎語彙 B=基本語彙 C=基礎語彙 D=基本語彙
- A=基本語彙 B=基礎語彙 C=基本語彙 D=基礎語彙
問3)日本語の語彙に関する記述のうちで、最も適当なものを選べ。
- 借用語の占めるウェートが高い。
- 欧米語に比べ、期本度(カバー率)が高い。
- 語種別に見ると、漢語が延べ語数で最も割合が高い。
- 語種別に見ると、和語が異なり語数で最も割合が高い。
[265]次のそれぞれについて【 】内の観点から見て、他と性質の異なるものを選べ。
【カタカナ語の造語法】
- ワンマンカー
- ワンルームマンション
- ワンツーパンチ
- ワンパターン
- ワンタッチ
[266]【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを選べ
【複合語の構造】
- 形式上
- 再放送
- 超特急
- 新幹線
- 不用意
[267]次に示した【】内の観点から見て、他と最も性質の異なるものを選べ。
【複合語の構造】
- 湯沸し
- 仲直り
- 日照り
- 腹立ち
- 人だかり