#13. 言語の構造一般【解答】

[186] 問1) 2 問2) 3 問3) 1 問4) 3

問題解説
問1)音声・超音波などにより遠くにいる仲間にもメッセージを伝達することができる。
問2)シニフィエは「表わされる意味」の方であるが、3のアクセントの違いはまさに意味の違いでありシニフィエに関わるものである。他の表記の問題や促音の添加による音の違いは、(印象の差はあれ)意味の違いにはいたっていない。
問3)
2擬音語による呼び方は、言語獲得の過渡期の現象であるが、擬音語は恣意性に乏しいとも言われており、恣意性の例とは言えない。やがて恣意的な「犬」という呼び方を覚えるものである。
問4)1は二重性の前提だが直接的な関係はない。2音素は数十程度しかない。4は線条性に関する記述。

[187] 4

問題解説
1は無アクセント言語。韓国語やフランス語など。2は「1字」を「1拍」と解釈すれば、日本語の高低アクセントの説明になる。3は英語など。

[188] 3

問題解説
3 ベトナム語は「オーストロ・アジア語族」,タイ語は「タイ・カダイ諸語」に属する。

[189] 2

問題解説
フィンランド語はSVO言語。他はSOV言語。

[190] 4

問題解説
4のみ孤立語。他は膠着語。

[191] 4

問題解説
中国語は孤立語。語の独立性が高く,格変化をしない。語順が文法的な関係を示す。
[192] 3

問題解説
ブルガリア語だけがスラヴ語派。その他は、すべてイタリック語派である。

[193] 問1) 4 問2) 2 問3) 4

問題解説
問1)ソシュールはスイスの言語学者。近代言語学の祖。その言語構造についての思想は、構造主義言語学理論の発展を基礎づけた。
問2)言語記号の意味(シニフィエ)と音(シニフィアン)との間にある関係は恣意的である。
問3)イギリスの哲学者。言語の記述的ではない使用法を分析しつつ、言語行為という概念を詳細に検討した『いかにして言葉を用いてことをなすか』(1955年講演、1962年刊)は、言語学、社会学、心理学、倫理学にまで影響を及ぼした。

[194] 問1. ① f  ② e  ③ b  ④ d 問2. b

問題解説
問1. 選択肢では訳語を使ったが、一般的には「能記」は「シニフィアン」、「所記」は「シニフェ」と呼ばれる。
問2. 英語の“water”を日本語で表すと「水」と「湯」の二つの語彙が必要となる。