#02. 異文化接触【解答】

[9] ① b  ② d  ③ c  ④ a

問題解説
「文化変容」はacculturation,「文化化」はenculturation,「同化」はassimilation,「異文化接触」はculture contact のそれぞれの訳語である。

[10] 問1) 4 問2) 4

問題解説
問1)カミンズが提唱した仮説。どちらかの言語で認知力を発達させられれば、その能力は他方の言語にも転移するという説。多言語環境にある子どもたちには、学習言語能力の獲得が重要であり、そのためには母語と第二言語、相互の発達が必要である。発達相互依存仮説ともいう。

[11] 問1) 2 問2) 2 問3) 1

問題解説
問1)一つの基準にこだわることは、カウンセラーとして危険なことである。

問2)互いに親しい感情が通い合う状態。打ち解けて話しができる関係。

問3)1960年代のアメリカの人間性回復運動のなかで生まれたエンカウンター・グループは「個人の心理的成長、個人間のコミュニケーション及び対人関係の発展と改善を目的とする。

[12]
問1 ①2 ②2 ③2
問2 1

[13] 問1)4 問2)2

問題解説
問1)
国際組織犯罪防止条約には「人身取引/密入国/銃器」に関する3つの議定書が付属している。

問2)
川崎市の外国人市民代表者会議は、1996年に外国人に地方参政権がないことの代償的措置から、外国人の意見の聴取を行うために設けた会議。他の事例は、阪神・淡路大震災が契機となったもので、以後、外国人など情報弱者への災害時における関心が行政・地域で高まっている。

[14] 問1)3 問2)2 問3)2

問題解説
問1)
基本的対人伝達能力(BICS)の習得は比較的速いが、母語の保持・発達も伴わなければ、時間のかかる認知学習言語能力(CALP)の習得は難しい。この能力は、思考力養成のために欠かせない能力である。

問2)
中国帰国者とは、狭義には1972年の日中国交回復以後、日本に帰国した中国残留邦人(残留孤児・残留婦人)を指すが、広義にはその同伴家族、呼び寄せ家族も含める。青少年期まで日本で過ごした人を除き、孤児や家族たちは、中国語を母語とし中国文化を母文化としているので、帰国者の日本への定着は、異文化社会に参入する移民の立場に近いといわれる。

問3)
現場での問題点の一つで、日本語が表面的には流暢になっても教科授業での理解は難しい。児童の母語の発達、保持という面でも教育関係者の理解が求められるところである。